中国の有人宇宙船「神舟21号」で打ち上げられた実験用マウス4匹のうち、雌1匹と雄1匹が地上帰還後に交配し、12月10日に雌が9匹の子マウスを出産したことが、中国科学院宇宙応用工学・技術センターへの取材で分かった。中国青年報が伝えた。
生まれたマウスのうち6匹が生存しており、生存率は正常な範囲だという。この「宇宙マウスの子孫」は現在、研究者の管理のもとで順調に成長している。
中国科学院動物研究所の王紅梅研究員は、「今回のミッションは、短期間の宇宙飛行がマウスの生殖能力に明らかな影響を及ぼさないことを示した。マウスの地上帰還後の交配、妊娠、出産は、将来、宇宙環境が哺乳類の生命誕生に与える影響をさらに研究する上で、極めて貴重なサンプルとなる」と述べた。
4匹の実験用マウスは10月31日、神舟21号で打ち上げられ、中国の宇宙ステーション内の小型哺乳類飼育装置に収容され、宇宙環境下での生存・適応実験が実施された。有人宇宙船「神舟20号」の帰還計画が調整された影響で、ミッション後半には餌不足という試練にも直面した。地上の研究チームは直ちに緊急対応を開始し、飼育装置にあらかじめ設けられていた外部給水インターフェースを活用し、宇宙ステーション内の飲料水を注入して問題を解決した。さらに研究チームは、宇宙食のリストを確認し、複数の代替候補食品を選定して地上で検証実験を実施した。評価の結果、非常用の餌として豆乳を採用し、11月12日と13日に豆乳の補給を無事に完了した。
4匹のマウスは11月14日に帰還した。研究チームは、誕生した子世代について、成長発達や生理・病理の変化などを中心に、今後も体系的な研究を継続する予定だという。

(画像提供:人民網)