中国の天津大学と清華大学のチームが共同で、液体金属回路と熱可塑性フィルムを組み合わせ、加熱によって回路を立体物の表面に密着させる作製手法(熱収縮作製)を打ち出した。関連成果はこのほど、国際学術誌「Nature Electronics」に掲載された。科技日報が伝えた。
フレキシブルエレクトロニクスの分野では、曲面など不規則な形状の表面に高性能な回路を形成することが課題とされてきた。研究グループは、収縮時に断裂しやすい一般的な金属の弱点を避けるため、導電性と流動性を併せ持つ半液体の金属材料を用い、独自の印刷技術で平面フィルム上に回路を形成した。
さらに、シミュレーションで変形量をあらかじめ算出し、平面回路を約70℃の熱水や熱風にさらすと、設計した変形パターンに従って立体物の表面へ自動的に追従・密着するようにした。密着までの工程は約5秒で完了し、実験では5000回の曲げやねじりを加えた後も導電性能が安定していたとしている。
研究グループは、この技術を応用してロボットの腕や頭部に貼り付けられる触覚センサーアレイを試作した。圧力センサーと温度センサーを組み合わせた「スマートグローブ」も開発しており、ディープラーニングと併用することで、触れた情報から物体を識別する精度が97%に達したという。

(画像提供:人民網)