【上海共同】中国国家統計局が15日発表した10月の消費動向を示す小売売上高は前年同月比で4.8%増となった。伸び率は9月より1.6ポイント上昇し、2カ月連続で拡大した。中国では不動産不況が長期化していることを受けて、政府が相次いで景気刺激策を打ち出している。
小売売上高を品目別に見ると、家電が39.2%増、化粧品が40.1%増とそれぞれ大幅に伸びた一方、競争が激化している自動車は3.7%増にとどまった。
工業生産の伸びは5.3%増と9月から0.1ポイント鈍化。電気自動車(EV)を含む「新エネルギー車」や工業用ロボットの生産が増えたが、不動産不況の影響でセメントは7.9%減となった。
北京市内の繁華街を歩く人たち=10月(共同)