トップ  > SPCデイリーチャイナ>  2022年07月の記事

中国、実験施設ドッキング=宇宙ステーション中核に

2022年07月26日

 中国は24日午後、南部海南省文昌の発射場から宇宙実験施設「問天」を運搬ロケット「長征5号B遥3」に搭載して打ち上げ、建設中の独自の宇宙ステーション中核部分「天和」に25日にドッキングさせることに成功した。チャイナ・ウオッチが新華社電を引用した北京発共同通信電として伝えた。

 問天は天和に続くステーションの要となる施設で、重量は23トン。実験のためのワークスペースがあり、宇宙飛行士の船外活動や科学実験に使われる。6月からは有人宇宙船「神舟14号」で送り込まれた宇宙飛行士3人が宇宙ステーションの建設作業を続けている。

 中国は年内に別の実験施設「夢天」を打ち上げ、天和と連結し宇宙ステーション「天宮」を完成させる予定。新華社は天宮について、今後15年間は運営するとしている。

習氏は国産ワクチン接種=中国、信頼性アピール

2022年07月25日

 中国国家衛生健康委員会幹部は23日の記者会見で、習近平国家主席を含む指導部メンバーが国産の新型コロナウイルスワクチンを接種済みだと明らかにした。欧米製に比べて有効性が低いとも指摘される中、中国産ワクチンの信頼性をアピールする狙いとみられる。チャイナ・ウオッチが北京発共同通信電として伝えた。

 同会見で、幹部は「現職の共産党と国家指導者は皆ワクチン接種を終えている。すべて国産だ」と強調。国産ワクチンへの高い信頼を示していると続けた。

 新型コロナ流行後、習氏は外遊を控えるなど首脳外交を大幅に減らしており、ワクチンを接種したかどうかが注目されていた。当局が公の場で習氏ら幹部の接種に言及したのは今回が初めてとみられる。

中国西安で移動制限=オミクロン株派生型確認

2022年07月06日

 中国陝西省の省都・西安市は5日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型(BA.5)の感染者が相次いで見つかったとして、6日から7日間、住民の移動を制限する措置を取ると発表した。チャイナウォッチが中国メディアの報道を引用した北京発共同通信電として伝えた。

 西安市の人口は約1300万人。市政府の発表によると、娯楽施設の営業停止、飲食店で店内飲食の禁止、大規模な会議やイベントの実施も禁止する。

中国と香港の金利スワップコネクト開始へ

2022年07月05日

 中国人民銀行(中央銀行)と香港金融管理局(HKMA)、香港証券先物委員会(SFC)は4日、中国本土と香港の間で金利スワップ市場の相互乗り入れ「互換通(スワップコネクト)」を開始すると発表した。6カ月後をめどに、まずは香港から中国本土へ乗り入れる「北向通」を始める計画だ。チャイナ・ウオッチがNNA配信として伝えた。

 発表によると、これにより香港や海外の投資家が、香港を通じ中国本土のインフラ機関とつながり、中国本土の銀行間デリバティブ市場に参加できるようになる。

 「互換通」は海外投資家の金利リスク管理に有利になり、こうした需要に応えるとともに、香港の発展を支援し、中国本土と香港間の協力を促進し、国際金融センターとしての香港の地位を強化し、維持するものになる。

 中国本土の投資家が香港のデリバティブ市場にアクセスする「南向通」については、適切な時期に開始を検討するとしている。