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習氏「中日関係重視」強調=北京で国交50年式典

2022年09月29日

 中国の習近平国家主席は29日、日本との国交正常化50周年を受け「中日関係の発展を非常に重視している」と強調する祝賀メッセージを岸田文雄首相に送った。チャイナ・ウオッチが中国国営メディアの報道を引用した北京発共同通信電として伝えた。

 中国は29日、記念式典を北京の釣魚台迎賓館で開き、中国政府の幹部が出席した。

 習氏はメッセージで「私は中日関係の発展を非常に重視しており、岸田首相と共に、双方が国交正常化50周年を契機に、新しい時代にふさわしい中日関係を構築するようリードしていきたい」と呼びかけた。

中国、データ処理網強化=「東数西算」戦略が始動

2022年09月28日

 中国政府は27日までに、膨張するデジタルデータの処理を国家主導で強化するため、全国に拠点を分散させて効率化を目指す戦略を本格スタートさせたと明らかにした。この戦略は「東数西算」と呼ばれ、東のデータを西で処理する仕組み。4千億元(約8兆円)規模のインフラ建設を始めたという。チャイナ・ウオッチが北京発共同通信電として伝えた。

 西部では広大な土地を活用して巨大データセンターを建設。急を要しないデータ処理や長期のデータ保存を担わせ、東部は工業、金融、医療、人工知能(AI)などの高度な技術が必要なデータ処理に集中させる。

 国家発展改革委員会の26日の記者会見によると、戦略は実行段階に入り、総投資額4千億元分のプロジェクトが動き出した。各エリアを高速回線で結び、西部では太陽光などグリーンエネルギーによる電力供給網も整備。戦略に参画する企業には回線使用料や電力料金で優遇措置がある。

中国、途上国支援を強調=国連総会に合わせ会合

2022年09月22日

 国連総会出席のためニューヨークを訪問した中国の王毅国務委員兼外相は20日、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を後押しするとして中国が提唱した「グローバル発展イニシアチブ」に関する閣僚級会議を開いた。各国の出席者らに、貧困対策などで発展途上国を支援すると説明した。中国外務省が21日発表した。

 同イニシアチブは習近平国家主席が昨年打ち出した。巨大経済圏構想「一帯一路」に次ぐ、中国主導の国際連携の試みとも見られている。チャイナ・ウオッチが北京発共同通信電として伝えた。

 王氏は貧困対策、食料安保、工業化などの分野で協力プロジェクトを実施すると強調。先進国や世界銀行、アジア開発銀行(ADB)といった国際機関の参画も呼びかけた。

中国、半導体材料を強化へ

2022年09月20日

 中国政府は15日までに、半導体材料や特殊合金などの原材料分野で、産業能力を強化する指針を打ち出した。2025年までに中国ブランドによる国際的な供給網への参入を目指す。チャイナ・ウオッチが北京発共同通信電として伝えた。

 工業・情報化部などが連名で発表した通知は中国の原材料工業について「量は多いが、質は十分でなく、知名度が低い」と率直に認め、「国家の重大戦略と供給網安定のため、重要分野での企業の開発を支援する」とした。

 鋼材やアルミニウム、セメントといった伝統的な分野で非効率な生産や低品質の製品を淘汰することも強調し、35年には「世界水準をリードし、核心的な知的財産権を有する企業とブランドの育成を達成する」とした。

 習近平指導部は米政権が半導体など重要物資で進める「中国外し」に対抗する構えだ。

「一つの中国」堅持訴え王氏、国交50年シンポジウム

2022年09月13日

 今月29日に日中国交正常化50年を迎えるのを前に、記念シンポジウムが12日、東京都内で開かれた。ビデオメッセージを寄せた中国の王毅国務委員兼外相は台湾問題を念頭に「(両国間の)約束を順守しなくてはならない。中日関係の根本に関わる重大な原則的問題は少しも曖昧にしてはならない」と述べ、「一つの中国」原則を堅持するよう訴えた。チャイナ・ウオッチが伝えた。

 王氏は「中日関係が正しい軌道に沿い、発展しなくてはならない」と指摘した。林芳正外相もメッセージを寄せ「建設的かつ安定的な日中関係の構築は使命であり責務だ」とした。

 基調講演した孔鉉佑駐日大使は「中日は運命共同体」であり、民間交流の促進などを強調した一方で「台湾を利用して中国をけん制する挑発的行為に参加してはならない」と述べた。

 シンポジウムは在日中国大使館や経団連の主催で、開会式のみ公開。北京ともオンラインで結ばれ、両会場で約220人が参加した。

習氏思想の権威強化へ=中国共産党、規約改正決定

2022年09月12日

 中国共産党は9日、政治局会議を開き、10月16日に開幕する第20回党大会で最高規則である党規約を改正し「重大な戦略的思想」を盛り込むことを決めた。国営通信新華社が伝えた。習近平党総書記(国家主席)の思想の重要性を現在より明確にし、長期支配を担う指導者としての権威を強化するとみられる。チャイナ・ウオッチが北京発共同通信電として伝えた。

 会議では党規約改正案のほか、党大会初日に習氏が行う活動報告案や中央規律検査委員会の活動報告案を審議。10月9日からの第19期中央委員会第7回総会(7中総会)でこれらの案を最終調整する。同7日に規律検査委の総会を開催することも決定した。

人民元2年ぶり安値

2022年09月06日

 5日の中国・上海外国為替市場の人民元相場は対ドルで下落し、通常取引の終値(日本時間午後5時半現在)が前週末比0.5%安の1ドル=6.9366元となった。終値で2020年8月以来、約2年ぶりの安値水準。中国各地で続く新型コロナウイルス対策の厳しい行動制限や米国の金利上昇懸念で、元を売りドルを買う動きが広がった。チャイナ・ウオッチが上海、北京発共同通信電として伝えた。

 中国人民銀行(中央銀行)は5日、金融機関の外貨資金の運用能力を高めるため、2022年9月15日から、金融機関の外貨預金準備率を2ポイント引き下げ、現行の8%から6%に引き下げることを明らかにした。中に外貨の出回る量を増やすことで元売りの動きを抑制し、元安進行を緩和する狙いとみられる。