【18-007】神戸大学と中国科学院大学が学術交流協定締結、JSTも協力
JST北京事務所 2018年2月15日
2月7日、神戸大学の武田廣学長ら一行が中国科学院を訪問、中国科学院大学との間で学術交流協定を締結した。科学技術振興機構(JST)の中国総合研究交流センター(CRCC)は、こ の締結に当たって双方の交流を仲介し、締結当日も担当者が立ち会った。
調印式で握手を交わす神戸大学の武田学長と中国科学院大学の丁学長
中国科学院大学は、中華人民共和国初の大学院生教育機関である科学院研究生院を源流とする大学院大学としてスタート、中国の科学界で深い見識と高いステータスを誇る院士の約4分の1が同校の出身者だ。2 014年からは、学部生の教育もスタートしている。
武田学長と中国科学院大学の丁仲礼学長は、両大学の交流が、両国の学術交流、ひいては学問の向上、そして両国民の相互理解と交流の促進に資するものであることを確認した。両学長は、C RCCが毎年日本と中国で1回ずつ開催している日中大学フェア&フォーラムの場にともに出席している。丁学長は、羅志偉神戸大学教授の神戸大学に関する説明に対して強い関心を示し、融 合研究や環境研究などについて何度も質問し、見解を述べていた。これまでの意見交換を通じて、両大学は、健康学、膜工学、イノベーションや創業、経 営管理などの分野で具体的な協力の在り方を今後探っていくこととした。
また、前日には、神戸大学一行が、北京郊外にある中国科学院大学の雁栖湖キャンパスを訪問した。デンマークとの教育交流を進める交流センターなどを見学し、武田学長は、「 中国科学院大学の有するポテンシャルを実感した」と語った。神戸大学は、ちょうどこの時、学長と4人の副学長が同時に3か国へ会議等の出席のために出張しているという国際交流の活発な大学だ。昨 年12月にCRCCの仲介により、中国科学院大学の董軍社副学長が神戸大学を訪問したことをきっかけに、早くも今回の合意に至った。両大学の意気込みと期待の大きさがうかがわれる。