【25-05】《人材政策》CAST、博士後期課程学生支援事業の公募結果を発表
JST北京事務所 2025年02月05日
中国科学技術協会(CAST)が2024年9月にスタートした新たな人材育成事業である博士後期課程学生支援事業([注1])でこのほど、3226人が選ばれたことが明らかになった。以下に新華社が伝えた概要をまとめる。
24年10月に発表された募集要項では、初年度は試験的に3000人を募集し、25年から段階的に増やして最終的には年1万人とする目標が定められた。今回、3226人が選ばれたことで当初の予定をやや上回った。支援期間は2025年1月から2026年12月までの2年間で、学術会議への参加やハイレベル論文の発表、海外への学術交流について、1人当たり4万元を支援する。
同事業の上位事業である中国科学技術協会若手人材育成事業(中国語:「中国科协青年人才托举工程」([注2])。以下、「上位事業」という)では現在、10回目の公募を行っている。この上位事業では、CASTは管轄する全国(級)学協会と提携。CASTが出資して支援する枠と、学協会が出資して支援する枠の2つに分ける形で、中国国内から32才(女性の場合は34才)未満の研究者を募集する。採用者に対しては、自らの意思に基づいて実施している創造的研究に対し、CAST出資枠で年間15万元、学協会出資枠で年間10万元を3年間支援する。10回目の公募では、CAST出資枠で303人、学協会出資枠で448人を選ぶ予定となっている。
参考資料
- (注1)2024年10月21日 北京便り「《人材政策》CAST、博士後期課程学生支援事業を設立」
- (注2)「中国科协青年人才托举工程(中国科学技術協会若手人材育成事業)」
参考リンク