2009年12月01日-12月04日
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中国 中米仏の衛星を利用して第2回土地調査を実施

2009年12月01日

 第2回全国土地調査データの真実性、正確性、信頼性を確保するため、中国は国産衛星、「QuickBird」を含む米国の衛星、フランスの衛星「spot5」および航空写真などの技術を用いて綿密な調査を行い、不正を厳しく取り締まる考えだ。新華網北京が11月30日に伝えた。

 国務院第2回全国土地調査指導グループの徐紹史・副グループ長(国土資源部部長、国土土地総督察)は30日、第2回全国土地調査業務電話会議において、「第2回全国土地調査は、衛星など現代の科学技術を十分に利用し、データの真実性、正確性、信頼性を確保する」と述べた。

 今回の調査で用いられる航空写真技術の分解能は0.3-0.5メートル、200平方メートルごとの変化がはっきりと反映され、撮影面積は140万平方キロメートル。遼寧省、江蘇省、浙江省、江西省、山東省、広西チワン族自治区、重慶市および、山西省、広東省、海南省、雲南省の一部地域が含まれる。

 「QuickBird」を含む米国の衛星は、分解能0.6-1メートル、200平方メートルごとの変化がはっきりと反映され、天津市、河北省、安徽省、四川省、陝西省、新疆ウイグル自治区の一部地域など、計140万平方キロメートルが撮影される。

 フランスの衛星「spot5」は分解能が2.5メートルで、1ムー(約666.7平方メートル)ごとの変化を反映できる。黒竜江省、吉林省、湖南省など8省を含む計500万平方キロメートルが撮影される。

 また、国産の衛星写真の分解能は3メートルから4メートルで、2ムーごとの変化が反映できる。主に内蒙古自治区、青海省、新疆ウイグル自治区、甘粛省など180万平方キロメートルが撮影される。

 これらの技術により、今回の調査では高画質のベースマップが得られると考えられる。

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