中国が世界最大の自動車販売市場となるに伴い、中国の自動車業も新たな発展段階に入った。工業情報化部、国務院発展研究センター、中国自動車工業協会などが明らかにしたところによると、自動車業の「第12次五カ年計画(2011年-2015年)」は現在制定中で、中国の自動車産業は今後5年間で、これまでの「規模拡大」から、「実力強化」へと転換していくという。具体的には、新エネルギー自動車を含む省エネ自動車の発展を提唱していく一方で、合併買収や立ち遅れた生産能力の淘汰などを通じて構造的な生産能力の過剰を解決していく。「中国網」が13日に伝えた。
現在の第12次五カ年計画草案によると、中国は2015年までに自動車産業と関連産業、都市交通インフラ、環境保護のバランスの取れた発展を促進し、自動車製造大国から強国への転換を図る。2015年の自動車生産・販売台数の目標は2500万台。
中国の自動車産業を大規模化、強化するための要となるのは自主ブランド車だ。中国は2015年までに、自主ブランド車の市場シェアをさらに拡大し、自主ブランド車の国内シェア50%以上(うち自主ブランドセダンの国内シェア40%以上)を目指す。このほか、中国の自動車産業は内需市場への依存から、大規模な海外進出へと転換を図り、自主ブランド車の輸出が生産・販売台数に占める割合10%以上を目指す。