高速鉄道は現在、中国でますます発展しつつある。しかし、莫大な投資が必要な高速鉄道が黒字を達成できるのはいつごろなのだろうか?鉄道部の余邦利総経済師が15日に明らかにしたところによると、高速鉄道が黒字を達成するまでには普通4-7年が必要だという。「科技日報」が18日に伝えた。
余氏によると、中国の鉄道の債務水準は全体的に安全かつ適切で、コントロール可能な範囲にあるという。鉄道企業の2010年末における資産負債比率は約56%と見られており、今後しばらくの期間、経営によるキャッシュフロー純額は、元利金返済に向けた要求を十分に満たすことができる。高速鉄道プロジェクトは初期において安定した財務構造を築いており、資本金の割合が投資総額の50%以上を占めている。債務期限についても将来的なキャッシュフローのバランスを十分に考慮しており、プロジェクトの持続可能性が保障されている。高速鉄道はまた、好調な業績が予想され、良好な持続可能発展を実現できると見られている。このほか、高速鉄道が運営を開始し、客運・貨物列車が別な線路を運行することになれば、既存路線での貨物運送能力が大幅に高まり、それによって大きな利益がもたらされるだろう。これらの点から、中国の高速鉄道が債務危機をもたらすことはないだろうと見られる。
余氏は、「高速鉄道は黒字を実現するまでに大体4-7年かかる。西部鉄道は一般鉄道と同じで、短期間内には赤字が出る可能性があるが、西部の発展促進、地域経済の調和の取れた発展促進という角度から見ると、これは必須だと考えられる。この面において、我々は財務の適切な手配を行い、リスクを回避している」と述べる。