冬入り以来、中国北部の一部の地域では干ばつ、南部の一部の地域では豪雨・豪雪・氷結といった大災害が相次ぎ、農牧業の生産に深刻な危害をもたらしている。国務院の手配により科学技術部はこのほど、科学技術面における緊急災害対策を発動、氷雪や干ばつへの対応措置を取り、食糧の安全と農民の増収を技術的にサポートする方針だ。科技日報が26日伝えた。
それによると、災害発生後、科学技術部は専門家を集めて被災地に赴き、研究と技術指導にあたるほか、貴州、湖南、河北などの省と連絡をとり、災害発生状況やどんな技術サポートが必要か確認した後、中国農業科学院、中国農業大学など農業災害対策、とうもろこしの栽培、節水農業、コメの栽培、農業気象など様々な分野の専門家や地方の各専門家を組織し、河北や広西などの地域に分かれて対応措置に取り組む。農林の氷雪・干ばつ対策、人と家畜の飲み水確保、水源の合理的割り当て、緊急用水源の建設と使用、病虫害予防など地域、品種、農作時期ごとに技術対策と対応措置を決め、臨機応変な農業生産対策を立てることで、災害による損失を最低限に抑える。さらに災害状況の診断、技術指導、技術サービスを実施し、即効性のある技術や製品を選定、技術の手引きを農民に配るほか、災害の深刻な貴州、山東など10地域の農業技術スタッフや農業研究専門家100人近くを被災地の第一線に派遣し、技術トレーニングや普及宣伝活動を展開する。