2011年12月26日-12月30日
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中国の有人月面着陸計画、今後5年間で方案の論証を実施

2011年12月30日

 国務院新聞弁公室が29日に行った記者会見において、中国の宇宙計画をテーマとする「2011年中国の宇宙飛行」白書が発表された。国家航天局の張煒報道官が注目を集めるいくつかの話題について解説した。人民日報が30日に伝えた。

 張報道官は以下のように述べた。

 中国のキャリアロケット「長征」シリーズは2006年から現在までに計67回の打ち上げを行い、79の宇宙機を予定の軌道に送り込むことに成功している。この中には、様々なタイプの人工衛星74基(4基は国外で開発)、月探査衛星2基、宇宙船2隻、ドッキング目標機1基が含まれる。

 注目を集める火星探査機について??

 今年11月、中国初の火星探査機「蛍火1号」がロシアの火星探査機「フォボス・グルント」に搭載され、ロシアのロケットで打ち上げられた。しかし、飛行途中でアクシデントが発生し、計画どおりに軌道変更が行われなかった。ロシア関係機関は積極的な対策を行っている。中国側はロシア側と綿密に連絡をとっており、新たな情報が得られればすぐに公表する。

 中国の火星探査がいつ頃行われるのかについて??

 中国は現在、太陽系の惑星、小惑星、太陽の探査など、深宇宙探査に向けた論証作業を行っている。論証内容の中には火星探査も含まれる。

 有人月面着陸がいつ頃行われるのかについて??

 深宇宙探査と同じく、有人月面着陸計画も現在論証が行われている。更なる進展と関連情報が得られ次第公表する。

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