世界知的所有権の日(4月26日)が間近に迫った24日、国務院新聞弁公室は記者会見を開き、中国の知的財産権発展状況について紹介した。人民日報が25日に報じた。
国家知識産権局の田力普局長は以下のように述べた。
昨年中国は国家知的財産権戦略を着実に実施した。知財権業務は大きな成果をあげ、知財権が経済社会発展にもたらす役割がより顕著化した。これは主に、▽知財権関連の法律法規体系の構築が秩序立てて推進された▽知財権戦略が一層推進された▽知財権の行政・法執行による保護と司法による保護がより強化された▽知財権の受理、審査、登録件数が大幅に増加した▽知的財産権をめぐる国際交流・協力がより深まった--などの面に現れている。
中国の知財権計画体系が基本的に形成された。特許統計指標が初めて国民経済と社会発展の五カ年計画綱要に組み込まれ、人口1万人あたりの発明特許保有件数を3.3件にするという目標が掲げられた。また、知識産権局など10部門が共同で「知的財産権事業発展『第12次五カ年計画』」を制定・公布した。
知財権の行政・法執行による保護と司法による保護の面では、国務院が知財権を侵害する偽物・粗悪品の製造販売を取り締まる特別キャンペーンを計画実施し、知財権保護に向けた長期的メカニズムが確立された。
知財権の受理、審査、登録面を見ると、昨年、中国の特許出願件数(3種類)は163万3千件に上った。うち、発明特許は52万6千件だった。有効な発明特許69万7千件のうち、国内の保有数が35万1千件となり、初めて国外を上回った。PCT国際特許出願件数は前年同期比35.3%増の1万7500件となった。国防特許出願数は6900件あまり、審査決着件数は同43%増の5038件だった。
通年の商標登録出願数は同32.14%増の141万6800件だった。2011年末の時点で、中国の累計商標出願件数は971万1500件、累計登録件数は665万700件、有効登録件数は551万100件で、いずれも世界一となった。
ソフトウェア著作権登録件数は同33.4%増の10万9300件だった。植物新品種登録の受理数は1392件、255件に品種権が付与された。地理的表示商標・集団商標の登録および初期査定の総数は1381件だった。
国際交流・協力の面では、中米が「中米知的財産権協力プロジェクト枠組み協定」に調印したほか、国家工商総局商標局が日米欧商標三極会合に正式に参加した。