インドメディアはこのほど、中国・インド両国が26日の第2回中印戦略経済対話で、高速鉄道の提携を主管する作業グループの設立を決めた、と対話に参加した高官の話として報じた。新京報が伝えた。
インドは中国の高速鉄道に対し、早くから興味を示していた。インドの英字紙「Hindustan Times」は先月22日、「今回の対話でインド政府を最も喜ばせるのは中国の高速列車がインドの鉄道を走るかもしれないということだろう」とし、「インドは中国の高速鉄道を、日本の新幹線よりも安い価格で導入する可能性がある」と伝えた。
インド鉄道局はすでに6本の高速鉄道の敷設を承認した。インドの有力紙「Indian Express」は、「中国にとって、今はインドと高速鉄道の提携を推進する絶好の時期だ。日本やフランスと異なり、中国は高速鉄道の新たな参与者であるが、短期間内に世界最大の高速鉄道網を形成した。インドはこのような技術を必要としている」と報じた。
一方、中印の高速鉄道提携に反対の声を上げるインドメディアもある。反対者は中国の高速鉄道の導入により、対中国貿易の赤字がいっそう拡大する懸念のほか、高速鉄道の建設コストが回収できない▽インド人は高額な高速鉄道のチケットを購入しない---などリスクの存在を指摘している。