毎年5月の第3週は全国科学技術活動ウィークが開催される。各部門は今月19日から25日にかけ、全国各地で計1600あまりのイベントを催す。うち、北京では例年を上回る700余りのイベントが行われる。新京報が伝えた。
今年の科学技術活動ウィークでは、第1回ネットワーク科学技術ウィークが開催されるほか、中国地質博物館では釣魚島石が初展示されるという。
▽オンライン・オフラインのイベントが勢ぞろい
今年の科学技術活動ウィークでは初めてオンライン・オフラインのイベントが同時開催される。中国科普網は特設サイトを開設している。サイトの内容は主にイベント情報、イベント会場の様子、優秀な科学普及作品のオンライン選考、専門家による注目問題解説、科学普及番組など。同サイトは科学技術活動ウィークの終了後も引き続きオンライン科学技術博覧会などのイベントを開催していく。
科学技術活動ウィーク期間中、国土資源部は中国地質博物館にて海洋科学普及テーマ展を2カ月間にわたり開催する。会場では、釣魚島石が初展示される。釣魚島石は1982年、中国科学院海洋研究所の研究員が中国釣魚島付近の海底表層堆積物から発見した新たな鉱物で、国際鉱物学連合によって正式に命名された。このほか、有人潜水調査船「蛟竜号」の模型、中国の地質学者が採取した海洋鉱物標本、南極の隕石標本なども展示される。
▽北京でのイベント数、例年を上回る
北京では19日午前、大規模な科学普及博覧会が全国農業展覧館新館で開幕する。開催期間は25日まで。展示会場は「科学技術による国家の富強」、「科学技術で都市をより美しく」など、8パートに分かれ、科学普及の成果紹介が展示のメインとなる。科学普及の展示は450件、イベントは26件、出展される科学普及映画は40本、書籍・オーディオ製品は500種類あまり、展示面積は1万3千平方メートルに達する。
北京市科学技術委員会の朱世竜副主任は、「今年の北京市の科学技術活動ウィークでは、大型の科学普及イベントが13件、重点イベントが70件、基層イベントが約600件、各区県でのイベントが16件行われ、イベント数は例年を上回る」と語る。
科学技術活動ウィークは2001年に始まって以来、これまでに12回開催され、参加者は累計7億人を越える。