中国人科学者はこのほど、ヨウスコウカワイルカの全ゲノムシーケンスの解析を完了した。新たな解析法によりクジラ目の全ゲノムシーケンスが明らかになったのは、これが世界で初めてのケースとなる。ネイチャー・パブリッシング・グループ（NPG）の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズは10月30日、この研究成果をウェブページで公開した。新華社が伝えた。
同研究を担当した南京師範大学生命科学学院の楊光教授は記者に対して、「南京師範大学、深セン華大遺伝子研究院などの専門家が共同で同研究を実施した。ヨウスコウカワイルカのゲノムの初歩的な解析により、クジラ目の水生適応メカニズムを解明し、この種の歴史を再現した」と語った。
楊教授は、「ヨウスコウカワイルカの全ゲノムシーケンスの解析は、クジラ目の進化と水生適応メカニズムの解明、最終的に絶滅の危機に追い込まれた原因の究明、その遺伝に関する多様な情報の長期保存などに対して、重要な科学的価値と意義がある」と説明した。