大気汚染の原因はどこにあるのだろうか?中国科学院大気物理研究所はこのほど、複数の汚染源を特定した。そのうち石炭の燃焼が最大の汚染源となり、自動車の排気ガスと飲食業が後に続いた。人民網北京が伝えた。
大都市において、自動車の排気ガスも重要な汚染源の一つだ。北京市の自動車所有台数は530万台を突破し、PM2.5全体に占める比率は22.2%に達した。大気汚染物質の成分を分析したところ、自動車台数の他に、ガソリンの品質問題が排気ガスの汚染を拡大させていることが明らかになった。汚染された大気には大量のアンモニアが存在し、ガソリンの燃焼で排気ガスとして大気中に放出されている。これは中国の製油技術の不足によるもので、製油の際にアンモニアを含む大量の添加物を使用している。
予想外の汚染源は、飲食業だ。飲食業による汚染は深刻な場合、汚染全体の10−15%を占めることがある。
北京市・天津市・河北省では連日煙霧が発生している。天津市は自動車の交通制限を前倒しで実施しており、長期に渡る煙霧の影響を和らげようとしている。