2014年03月17日-03月21日
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山東省諸城市で新種の恐竜が発見か、調査結果は年末発表

2014年03月17日

 中国科学院古脊椎動物・古人類研究所研究員、有名な恐竜学者の徐星氏は、「重大な発見が続いており、4つの新種が立て続けに見つかっている。山東省諸城市の恐竜家族に新たなメンバーが加わった」と語った。徐氏は、研究チームの重要メンバーで有名な足跡学者の邢立達氏、カナダ国籍の恐竜学者の舒柯文氏らと共に山東省諸城市で調査を進め、恐竜谷、臧家荘、棠棣竜荘、玉皇などの化石発掘地点で詳細なリサーチを行った。光明日報が伝えた。
 専門家は化石を整理する中で、一部の大腿骨および歯茎の化石が、ティラノサウルス科の恐竜「巨型諸城暴竜」の特徴と異なることを発見し、これらの化石がティラノサウルスの新種であると推測した。現地の恐竜谷の化石長廊の研究を進めるうちに、専門家はもう一種の肉食恐竜の新種を発見した。初歩的な鑑定により、コエルルスの新種である可能性が出てきた。徐氏は、「具体的にどの種に属するかは研究をさらに進める必要がある。北米やアジアのその他の地域で発見されたコエルルスと同じ種であるかについては確定できないが、諸城市で発見された新しい種である」と指摘した。
 専門家は、今回発見された4つの新種は諸城市の恐竜の種類を豊富にし、現地の恐竜の多様性の研究に有力な証拠をもたらしたと判断し、かつ諸城市の恐竜の新種はこれだけに留まらないと断言した。4つの新種の研究が現在も進められており、年末までに研究成果が発表される見通しだ。

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