2014年06月09日-06月13日
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中国の海水淡水化プラント、コストが世界水準に迫る

2014年06月12日

 水資源の不足が日増しに深刻化しており、海水淡水化が水資源拡大の重要な手段になっている。中国国家海洋局第一研究所研究員の馬徳毅氏は11日、2014青島国際脱塩大会で、「中国の海水淡水化プラントのコストは、1トン当たり5−8元(約82−131円)にまで下がっており、世界水準に迫っている」と発言した。人民日報が伝えた。
 脱塩は主に電気透析と逆浸透により海水から「化学塩」を分離することで、海水淡水化に利用されている。海水淡水化は水資源を拡大する技術であり、海に面した各国の淡水資源の不足を解消しており、経済・社会の持続可能な発展を促進する重要な戦略的措置になっている。統計データによると、世界海水淡水化プラントの設備容量は、2013年8月時点で1日当たり8093万トンに達した。
 馬氏は、「海水淡水化のコストは、主に投資・建設、エネルギー消費、稼働・メンテナンスの三つに分かれる。技術の進歩と規模の拡大により、世界の海水淡水化コストは低下傾向を示している」と説明した。
 「海水淡水化産業発展の第12次五カ年計画」では、中国の海水淡水化産業の生産額を2015年に300億元(約4920億円)とし、海水淡水化の生産能力を1日当たり220万立方メートル以上とし、海水淡水化の原材料および設備製造の自主革新率を70%以上に引き上げ、海水淡水化のコストを絶えず引き下げ、重要技術・設備・材料の研究開発と製造能力を、世界先進水準にまで引き上げるという目標が提起された。
 中国脱塩協会秘書長の郭有智氏は、「中国の海水淡水化の主要プラントは北部に建造されている。生産能力を見ると、国内の一つの海水淡水化プラントの最大処理能力は1日当たり5万トンだが、世界一の処理能力を持つプラントの場合は100万トン以上に達する」と指摘した。専門家は、「関連部門は関連措置を発表し、中国の海水淡水化技術を強化し、材料・設備の自主開発水準を高め、独自の知的財産権を持つ技術革新を促し、産業の発展を促すべきだ」と提案した。

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