8日に開幕した中国国際ロボット展覧会2015で、上海交通大学機動学院機械システム・振動国家重点実験室の高峰教授が率いるチームが開発した「973計画(国家重点基礎研究発展計画)」の「原発緊急災害救助ロボット」が、特に注目を集めた。
高教授は、「力覚・視覚・触覚を持ち、自ら移動できるロボットこそが、スマート化されたロボットと言える」と述べた。中国新聞網が伝えた。
5年間の開発と製造を経て、600キロの物を運ぶ大型六足歩行ロボット、バイオニクス六足歩行ロボット、コンパクト型六足歩行ロボット、ショベル付き六足歩行ロボット、六足バイオニクス歩行ロボット、六足歩行ロボットなどの、異なる外観を持つ「六足人」が完成した。多足であるがゆえ愛らしいとは言えないが、いずれも高い技能を持っている。
高教授は、「ロボットの足裏は機械構造で、電子機器を取り付けていないので、水や火をスムーズに通過できる。これらのロボットの足裏に使用されているモーター電流データによって、地面の状況を観測し障害物を判断する。また上部には視覚センサが搭載されており、現場の環境と地形を感知し、3Dマップを作成する。複雑な地形環境においても、自主的に障害物を避け、乗り越えることができる。実践においては、人の代わりに高温・多湿・高放射線などの特殊環境下で任務を遂行できる」と話した。