2016年09月01日-09月02日
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中国科学院、この先5年間で60件の重大進展を計画

2016年09月01日

 中国科学院は北京で開いた記者会見で「中国科学院第13次五カ年発展計画綱要」を発表し、8大革新分野をめぐり飛躍的発展の実現が期待できる60件の重大進展を計画した。人民網が伝えた。
 それによると、中国科学院は基礎・先進・学際技術、先進材料、エネルギー、生命と健康、海洋、資源と生態環境、情報、光電空間という8大革新分野を設定しており、うち生命と健康が17件で最多となっている。さらに健康、生物多様性、現代農業の3大方針に細分化されており、うち健康が中心的な地位を占めている。これには脳科学・人工知能の研究、生物超大分子複合体の構造、機能と調整、細胞の運命を決定する分子の調整とコントロール、病原微生物と宿主の免疫、カスタマイズ薬(疾患の分子・累計に基づく共通性を持つ新薬の研究開発)、器官の修復と再生、生物合成、健康保障技術と設備が含まれる。中国科学院の白春礼院長は「これは第12次五カ年計画期間(2011−15年)の、幹細胞による子宮内膜修復、脊髄再生などの重大進展に続く、中国科学院の生命と健康分野の先進的な計画だ」と述べた。
 資源と生態環境領域では、中国科学院が11件の重大進展を計画し、2番目の数となった。うち生態環境は8項目で、一般人の生活と密接に関連する煙霧の原因追求・制御、代表地域の水質汚染の総合改善技術などが含まれる。

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