中航通用飛機有限責任公司が14日に発表した情報によると、国産大規模消火・海上救助用水陸両用機「AG600」のエンジン全4基の動力テストに成功した。関連システムのコンディションが全体的にわたり良好であることが検証され、同機の2017年上半期の珠海市での初飛行に向け基礎を固めた。新華社が伝えた。
AG600は国務院が立案・批准した大型民間機プロジェクトで、森林火災の消火と海難救助というさし迫ったニーズに応え、初めて中国民間航空耐空基準に基づき開発された大型特殊用途機であり、世界で開発中の水陸両用機のうち最大級の機種となる。森林火災の消火と海難救助の需要を満たすと同時に、海洋環境観測・保護などの用途に向け改造することも可能としている。
同社によると、AG600は昨年7月に珠海市で総組立を終えラインオフし、配電、動力環境コントロール、操縦・油圧コントロールなどのシステムの総合調整を終えた。続く2017年2月11日にはエンジントラブルに関するテストを実施したほか、13日には2号、1号、3号、4号の順番でエンジンテストを実施し、いずれも1度で成功するなど、エンジンの関連システムのコンディションは全体的に良好となっている。