高温と酷暑により、夏の電力需要が激増している。中国の家庭用電力のうち、約3割ちかくがソーラーパネルや風力発電機など、再生可能エネルギーから作られていることを知っているだろうか。統計データによると、中国は2016年に世界最大の再生可能エネルギー生産・消費国になり、世界の生産量増加分の4割以上を占めている。これは世界気候変動に対応する中国のたゆまぬ努力、グリーン・エネルギー時代における中国の責任を示すものだ。新華社が伝えた。
国内外の権威ある機関が発表したデータによると、中国は世界エネルギー業界で数多くの首位を占めている。これらの「世界一」は、中国のエネルギー生産のグリーンな一面を浮き彫りにしている。
・中国は世界最大の再生可能エネルギー生産・消費国。
・中国は世界最大の再生可能エネルギー投資国。
・中国の水力・風力・太陽光発電設備容量の規模は世界一。
・中国の建設中の原発の規模は世界一。
・中国は世界最大の新エネ車生産・消費国。
国家発展改革委員会、国家能源局(エネルギー局)などが発表したデータによると、中国の2016年の石炭生産量は前年比9.4%減、原油生産量は7.3%減、太陽光発電量は69%増、風力発電量は29.4%増となっている。
BPのチーフエコノミストのSpencer Dale氏は、「中国は世界の再生可能エネルギーの発展をけん引している。2016年の世界再生可能エネルギー成長に占める中国の割合は41%で、経済協力開発機構の合計を上回った。中国の再生可能エネルギー消費量が世界に占める割合は、この10年間で2%から20.5%に上昇した」と指摘した。
中国はパリ協定をめぐる交渉に積極的に参加し、これに署名した。中国は最も早く法的手続きによりパリ協定を承認した国の一つであり、最も早く国連に気候変動国別対策を提出した国の一つでもある。
中国はCO2排出量のピークを2030年頃とし、その早期実現を目指すとした。2030年にはGDP単位当たりのCO2排出量を2005年より60−65%減らし、非化石エネルギーが一次エネルギー消費に占める割合を20%ほどにするとした。
中国は再生可能エネルギー、特に風力・太陽光発電でトップの地位を占め、投資を続けているが、これが上述した目的を実現する力強い支えになることは間違いない。BPエネルギー統計によると、2016年の世界のCO2排出量は0.1%増加したが、中国は0.7%減少した。
Spencer Dale氏は、「中国のCO2排出量は過去2年間でやや減少していた。この流れは長期的な、構造的な変化だ」と述べた。