国際グラフェン製品認証センター(IGCC)が発表した情報によると、中国はグラフェン研究・応用・開発に最も積極的な国の一つになっており、世界のグラフェン特許授権件数のうち、中国がその58%を占めている。経済日報が伝えた。
グラフェンは炭素をベースとする新材料で、高い光学・電気・熱・力学的性能を持つ。電子情報や新材料、新エネ、バイオ医薬などの分野で高い将来性を持ち、世界新技術・新産業革命の焦点となっている。世界の80数ヶ国がグラフェンの研究開発に取り組んでおり、米国や英国、韓国、日本、EUなどはグラフェン研究を国家戦略に格上げしている。
中国グラフェン産業技術革新戦略連盟の李義春秘書長は、「商工業当局に登録され、事業内容にグラフェン関連事業が含まれる中国企業数は、2017年末時点で4800社に達する」とした。
データによると、中国によるグラフェン特許出願件数は最多の2200件以上で、世界の3分の1を占めている。中国科学院院士、北京大学化学・分子工学学院教授の劉忠範氏によると、2017年末時点での世界のグラフェン特許に占める中国の比率は58%となっている。
中国はグラフェン研究・応用・開発に最も積極的な国の一つになっている。中国グラフェン産業技術革新戦略連盟産業研究センターが作成した「世界グラフェン産業研究報告書2017」によると、2020年の世界のグラフェン応用市場は1000億元(1元は約17.23円)規模に達しており、中国は世界グラフェン市場で主導的な地位を占めている。