2023年中国国際サービス貿易交易会(CIFTIS)が2~6日、北京で開催された。環境サービスの特別テーマには、中国内外の多くの企業が出展しており、世界の環境サービス分野の最新成果と技術応用が集中的に展示された。
「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)活性化展示エリアにある福建満山紅新材料科技の展示ブースには、貝類や鶏卵の殻などの廃棄物が置かれていた。同社責任者の黄奕群氏は、「これらの廃棄物は宝になる。当社は先進的な特許技術を導入し、全分解、無毒、堆肥利用、土壌改良などができる生物分解性包装材料を開発した。この材料は天然・無毒の永続循環材料で作られており、グリーンと低炭素を実現した」と述べた。
北京中科海勢科技のブースで展示されたダウンジャケットやシルクのコート、ワンピースなどの衣料品には、新材料が使われており、おしゃれだけでなく耐寒性にも優れている。
同社の段宇晶董事長は「当社が新たに開発したトポロジーソフトジェル軽量薄型保温・温度調節材料は、熱伝導率が非常に低く、柔軟性が高く、軽量で風に強く、保温性が高い。織物に宇宙材料の温度調節や記憶機能を与え、超薄型のコートでも冬の寒さに耐えられるようにした。シルクは春と夏の衣料品に用いられる材料というイメージがあるが、モデルが着用しているシルクのコートは気温が0度の冬でも着られる。冬はエアコンや暖房器具を使う必要があるが、軽量で薄型のパーカーを着るだけで保温できれば、暖房費を減らすことができ、省エネにもつながる」と説明した。
「カーボンニュートラルグリーン技術」展示エリアには、北京朝陽環境集団の固体廃棄物処理施設のケースなどが展示され、来場者が固体廃棄物処理の「無限の可能性」を実感できるようになっていた。同社の皮猛董事長は「当社が建設運営する北京朝陽循環経済産業団地の各種廃棄物の処理能力は1日あたり1万トンを超える。団地の総合的な炭素排出量はゼロに近く、国家クリーン焼却標準ケースに唯一認定されたクリーン焼却センターとなっている」と述べた。