中国の海南省発展控股傘下の海南機場股份が投資し、中国建築第三工程局(中建三局)が建設作業を請け負う同省海口市の「海南センター」プロジェクトで、コアチューブの8回目の吊り上げが完了した。これにより、同プロジェクトは高さ100メートルに達した。中国新聞網が伝えた。
今回のプロジェクトは最新の「空中ビル建設装置」が海南省で初めて披露されたプロジェクトでもあった。
中建三局のプロジェクト責任者である呉延宏氏によると「空中ビル建設装置」は支えや吊り上げ、足場、鉄骨構造のプラットフォーム、付属施設などで構成されており、制御室や資材置き場、生産施設、施工作業エリア、安全消防などが集まっている。鉄骨構造のプラットフォームは面積約1100平方メートル、モールドベースの鉄骨使用量は約900トン、高さはビルの4階半ほどで、巨大な「空中の工場」のようだ。
「空中ビル建設装置」の外部に取り付けられている足場は、高さ18メートルまでカバーしており、作業員は各作業フロアで鉄骨構造の溶接や鉄筋の組立、コンクリート打設、コンクリートメンテナンスといった作業を行い、高効率の立体型施工が実現した。「空中ビル建設装置」のサポートを受け、プロジェクト建設は平均約9日で1階のペースで上昇している。今年末にもメインビルのコアチューブの34層構造が完成する見込みとなっている。
海南センターの建築高度は428メートルで、観光や遊覧、五つ星以上のホテル、高級オフィスビル、ブティックビジネスなど、多機能を一体化させたビルとなる。プロジェクト完成後は、海南省で最も高いビルになる。
