世界知的所有権機関(WIPO)は20日、2023年版グローバル・イノベーション・インデックス(GII)の速報を公式サイトで発表した。世界トップ5の科学技術クラスターがすべて東アジアにあり、中国は科学技術クラスターの数が最も多い国となった。科技日報が伝えた。
GIIは毎年、世界各国・経済圏のトップレベルのイノベーション能力のランキングを発表している。今年は27日に発表されるが、先駆けて発表されたGII「科学技術クラスター」では、世界をリードする科学技術活動が集中している地域を明らかにした。東京-横浜(日本)は世界最大の科学技術クラスターとしてトップとなり、深圳-香港-広州(中国・香港)、ソウル(韓国)、北京(中国)、上海-蘇州(中国)が続いた。
GIIによると、中国の今年の科学技術クラスターは24カ所で、昨年の21カ所から増加した。中国以外の中所得経済圏にある科学技術クラスターも、科学技術成果のアウトプットが大幅に増加した。特にインドはトップレベルの科学技術クラスター4カ所を有し、うちチェンナイとベンガルールで、発明者と科学論文著者の集中度が最も高まった。ブラジルやインド、トルコ、およびトップ100に入らなかったアルゼンチン、エジプト、タイなど、一部の新興経済圏でも科学技術クラスターの発展が特に著しかった。
WIPOのダレン・タン事務局長は「科学技術クラスターはあらゆる経済圏のイノベーション・パフォーマンスにとって最も重要な要素の一つである。科学、企業、起業家の力を結集することで、これらの都市や地域が一つのエコシステムを構築し、科学的なアイデアを確かな影響力に変えることができる」と述べた。