中国新疆ウイグル自治区発展・改革委員会によると、同自治区バインゴリン・モンゴル自治州チャルクリク(若羌)県で9月25日、同自治区最大の揚水発電所である新疆チャルクリク揚水発電所が着工した。新華社が伝えた。
同発電所プロジェクトは国家「揚水発電中長期発展計画(2021~35年)」が定めた第14次五カ年計画期間(2021~25年)の重点実施プロジェクトで、新華若羌揚水発電有限公司が投資・建設する。総発電設備容量は210万キロワット(kW)、設計年間平均発電量は26億2500万キロワット時(kWh)で、工期は81カ月、総投資額は約165億元(1元=約20円)となる。
発電所稼働後、電力網のピークシフト能力が効果的に高まり、クリーンエネルギーの消費を促し、電力システムの安全な運営を確保する。また、標準炭消費量を年間約134万5000トン、二酸化炭素排出量を約404万6000トン削減する。省エネルギー・排出削減効果が顕著で、地域のクリーン・低炭素発展の需要を効果的に満たすことができ、グリーンエネルギー発展の牽引、新型電力システムの構築支援、「ダブルカーボン」(CO2排出量ピークアウト・カーボンニュートラル)の目標達成に対し、重要な意義を持つ。