8日に閉幕した第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)では、テニスの競技会場で数台のロボット犬によるパフォーマンスが披露された。ロボット犬たちは整列して入場し、一糸乱れぬ息の合ったダンスで選手たちにエールを送った。このパフォーマンスを見たネットユーザーからは「テクノロジー感が半端ない!」などのコメントが寄せられた。
このかわいいロボット犬は、応援団になるだけでなく、競技用の円盤を運ぶこともできる。
10月1日に行われた陸上競技の円盤投げでは、フィールドで数台のロボット犬が円盤を運びながら行き来していた。4本の足を細かく動かし、任務を終えると自ら「伏せ」をして、フィールド脇で次の指示を待っていた。
スポーツの試合において、ロボット犬が円盤を運ぶのは世界で初めてのことだった。ロボット犬は犬に似た体格をしており、4足歩行ロボットとも呼ばれる。小型タイプのロボット犬は座ることもでき、最新タイプは数を数えることができるほか、翻訳や道案内もできる。
ではなぜ、競技場でロボット犬を使用したのだろうか。スタッフは「ロボット犬は人間のジョギングくらいのスピードで移動できるため、人間の代わりに円盤を追いかけて走ることができる。円盤を運ぶロボット犬の背中には円盤トレイが設計されており、1~2キロの円盤をはめ込んで運ぶことができる。スタッフはそのトレイに円盤をはめ込むだけでいい」と説明した。
これまでの円盤投げの試合では、円盤を回収する係員が1試合で7000メートル以上も走らなければならなかったが、ロボット犬が運ぶことで、係員は体力の消耗を防ぐことができるようになる。
ロボット犬は今後、やり投げやハンマー投げなど競技での活躍が期待されている。