百度（バイドゥ）はこのほど、初の量子分野大規模モデルを発表した。科技日報が伝えた。
百度量子計算研究所の段潤堯所長は「この量子分野大規模モデルは、百度の『文心一言』をベースとして、量子分野の質の高いデータを使い、さらに的確なトレーニングと最適化を行って作られたものだ。これは量子知識のさらなる理解や、量子分野関連タスクの実行に役立つ」と説明した。
百度量子分野大規模モデルは技術のシナジー効果を十分に発揮し、既存の大規模モデルのトレーニング速度、モデル性能、インタラクション効率などを高める。段氏は「量子分野大規模モデルは大規模モデルのデータ、アルゴリズム、計算能力など全面的な量子化を実現し、最終的に新時代のOS、社会発展のインフラになる」と強調。「量子の産業化と産業の量子化は、未来の発展の必然的傾向になっている。量子分野大規模モデルはこれらの目標達成をさらに加速させる」と述べた。
データによると、世界の大手企業の69％が2031年までに量子コンピューティングの導入を計画している。百度は、量子プラットフォームと文心大規模モデルという2つの優位性により、初の量子分野大規模モデルを発表した。同モデルは半導体レベル、フレームワークレベル、モデルレベル、アプリケーションレベルなどの技術において、量子技術と大規模モデルの深い融合を加速させ、両技術の潜在能力を十分引き出すことが期待される。