2023年10月23日-10月31日
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第6回輸入博の新たな注目点は? 画期的な技術・新製品が続々登場

2023年10月24日

 中国上海市で11月、第6回中国国際輸入博覧会(輸入博)が開催される。運営を担当する中国国際輸入博覧局によると、今回の博覧会は見どころが非常に多くあり、自動車や技術設備、食品、農産物など、「世界初」「アジア初」「中国初」の新製品が数多く登場するという。

 第6回輸入博の食品・農産物展示エリアの責任者を務める応健氏は「中国がエクアドルなどとの間で自由貿易協定(FTA)を締結したことにより、多くの国の農産物が輸入博を通じて中国市場に入るようになる。約50の食品・農産物関連の海外政府系機関が、海外の中小企業を組織して輸入博に出展する予定で、その数は過去最多を更新するだろう」と説明した。

 応氏によると、これらの中小企業がビジネスチャンスをつかみ、成約できるようにするため、今回は食品エリアに初めて約500平方メートル規模の「中小企業貿易マッチングエリア」を設置。中国国内のEC、スーパー、飲食などのバイヤーを招待し、出展する中小企業とのマッチングを直接行うよう促す。

 応氏はまた、「博覧会の食品展示エリアに自社の『データ専門家プラットフォームシステム』を出展する食品会社がある。このシステムは世界最先端の技術を利用して養豚場の運営状況をリアルタイムで管理・分析することができるほか、自動で豚の健康状態を分析して飼料の配合を最適化することもでき、チェーン全体にわたる栄養管理が実現するというものだ。また米国企業で自社のスマート工場の模型を食品展示エリアに持ち込むところもある。市場のニーズやフロントエンドでの調達などを自動的に判断し、二酸化炭素(CO2)の排出量を削減することが可能だ」と述べた。

 これまでの博覧会で人気があった自動車展示エリアは、今回は「新製品ラッシュ」を迎える予定だ。米国の国宝級スーパーカーと言えるコルベットの初のハイブリット車、シェブロンの電動ピックアップトラックなど複数モデルが中国で初めて公開される。同エリア責任者の田国壮氏は「今年の自動車展示エリアは計画では約3万平方メートルに上り、これまでに世界の有名自動車メーカー40社以上が出展を申し込んだ。その中には世界のトップ500社に入るメーカーも20社以上あり、割合は50%を超える。完成車展示ブロックでは、新エネルギー自動車の割合が約70%に達する。」と説明した。

 田氏は「今回は完成車メーカー以外にも、自動車産業の川上から川下に至るサプライチェーンの最新の製品・技術が非常に多く登場する」と明らかにした。

 技術装備展示エリアでは、デジタル・インダストリアル、グリーン・低炭素、集積回路(IC)、人工知能(AI)の4つのテーマについて、37カ国・地域の企業200社以上が先端設備と画期的な技術を披露する。

 同エリア責任者の田野氏は取材に「最も大きいのは低炭素展示ブロックで、その中で最も目を引くのは新材料になる。今年出展する新材料メーカー十数社は世界的に有名な企業ばかりだ。新材料メーカーは中国市場に非常に注目しており、中国政府も新材料に非常に注目している。多くの企業が自社の最新製品を輸入博に出展することになる」と述べた。

 今年の輸入博は高品質と高水準点にも焦点を当てており、自動車産業ハイレベルフォーラムが4回行われるほか、種苗業発展フォーラム、貿易円滑化国際フォーラム、輸入食品業界サミット、肉製品類大会、乳製品大会などが行われる。

 
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