2023年10月23日-10月31日
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中国、世界最大規模の搾油用作物遺伝資源バンクが完成

2023年10月25日

 中国農業科学院油料作物研究所は2021年から国内外のアブラナや落花生、ゴマなどの搾油用作物の遺伝資源の収集・保存を強化している。搾油用作物遺伝資源バンク内の新規遺伝資源は7585点で、資源の増加率は20%以上となっており、資源保存総量は4万4300点で、世界トップクラスとなっている。光明日報が伝えた。

 同研究所では、生産量が多く、含油量が高く、病気や干ばつに強い特性を持ち、異なる育種の需要を満たす優れた遺伝資源を発掘。数多くの画期的な育種材料を創出し、搾油用作物の新品種の育成や種子業の安定的発展に基礎的かつ戦略的な資源保証を提供している。

 中国で唯一の国家級搾油用作物専門研究機関として、同研究所はここ数年、アブラナの超高密度・超高生産量の理論・技術を打ち出しており、アブラナの単位当たり生産量のボトルネックの解消が期待されている。また、アブラナの多性状急速収束育種技術体系を作り出したことで、育種効率が大幅に上昇し、高含油量育種で世界のトップレベルに達している。

 同研究所はキャベツやアブラナ、ゴマなどの作物の全ゲノムシーケンスと分析作業を世界と協力して完了させ、野生落花生ゲノムシーケンスも完了させた。また、世界で初めて複数の重要性状機能遺伝子をクローニングし、関連する遺伝メカニズムを解明したほか、植物超小型衛星DNA発掘・応用基礎プラットフォームを構築し、生物育種研究に重要な技術的サポートを提供している。

 
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