2023年10月23日-10月31日
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吉林省の塩・アルカリ土壌で稲が豊作に

2023年10月26日

 中国吉林省白城市大安市の竜海灌漑エリア栽培対策プロジェクトにある塩・アルカリ土壌実験田では、豊かに実った稲の収穫作業が慌ただしく行われていた。科技日報が伝えた。

 同エリアは中国中化による塩・アルカリ土壌修復対策プロジェクトの一つ。1年前は白斑状の塩・アルカリ土壌で、土壌の平均pH値は9.31、最高値は10.45と、一般的な植物が生存できる範囲を大きく上回っていた。

 中国中化傘下の中化環境の曲風臣総経理は、「当社は吉林農業大学や吉林省農業科学院などの研究チームと協力し、東北地域の塩・アルカリ土壌形成の原因と特徴について深く研究した。塩・アルカリ土壌の重要問題に対処するために、アルカリ土壌修復技術を開発し、現地で総合的なガバナンスシステムと一体化ソリューションを確立した。これらの技術の組み合わせには、プロジェクト措置、土壌改良、農業技術措置の3つが含まれ、体系的な方法により塩・アルカリ土壌の修復対策を行う」と説明した。

 中化環境は同エリアで、独自開発した塩・アルカリ土壌改良材料・技術に基づき、ソーダ質土壌水田の栽培対策を行い、耕作地にする時間を短縮した。また、塩・アルカリ耐性稲品種を選び、未開発の塩・アルカリ土壌で栽培対策を行い、微生物肥料などの地力強化材料を用いて稲の生産量を増やした。

 塩・アルカリ土壌を食糧倉庫に変えるには、土壌の改良と修復だけでは不十分で、農地の灌漑プロジェクトも同じく重要だ。同エリアの農地では、ソーラーパネルによって電力が供給される用水路流量モニタリング装置がひときわ目立っている。これはプロジェクトチームが、水に溶けやすく、乾くとひび割れしやすいというソーダ質土壌の特徴に基づいて設置したスマート化稲灌漑システムである。曲氏は「この装置にはpH値、圧力式水位、水温などの複数のセンサーが搭載されており、10分ごとにデータをサーバーにアップするようになっている。データのモニタリングにより、正確な灌漑ができる」と語った。

 
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