2023年11月06日-11月10日
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山東省、洋上風力発電産業パークの建設を推進

2023年11月07日

 中国山東省の東営洋上風力発電設備産業パークでは、工場施設がずらりと並び、近くの海面には高さ約100メートルの白い風車がそびえ立ち、巨大な風力発電機のブレードが休むことなく回転している。経済日報が伝えた。

 1年前、ここは荒れ果てた白い塩性・アルカリ土壌だった。山東省は第14次五カ年計画(2021-25年)で、省内に総発電設備容量3500万キロワット(kW)の洋上風力発電拠点3カ所を計画した。東営はその中の一つだ。

 同パークにある中船海装年産120万kW洋上風力発電機設備総組立拠点の生産作業場では、作業員が洋上風力発電機の組立を行っていた。中船海装山東公司の蔡梅園総経理は「これは当社が独自開発したH260-18MW洋上風力発電機で、単体の出力と風力タービンの直径が世界最大規模になっている」と説明した。

 この発電機のブレードの直径は260メートル。受風面積は約5万3000平方メートルで、標準的なサッカーコート7面分の広さだ。毎年約7400万kWのクリーン電力を送電し、約4万世帯分の年間電力を賄える。

 蔡氏は「風力発電設備の部品の長さは数十メートルから100メートル以上になることが多く、長距離輸送に向いていない。当社の生産作業場は港湾の中に設置されている。原材料からナセル、ブレード、タワーといった部品、さらにはナセル内のギアボックスや川下のエネルギー貯蔵設備など、産業パークでは完全な産業チェーンがほぼ形成されている。これにより当社の生産コストと輸送コストを大幅に削減した。港湾内といったハードウェアの優位性のほかにも、東営開発区の完全な産業チェーンクラスターの優位性も、ここへの入居を促す重要な要素だ」と述べた。

 同パークはこれまで、28件、総額248億元(1元=約21円)の投資を集め、契約を交わしている。繊維や樹脂、ブレード、基礎、ローター軸、タワー、さらにはナセルなどに至る複数の産業チェーン川上・川下プロジェクトが集積し、洋上風力発電設備製造の産業チェーンをほぼ構築している。産業の集積度とプロジェクトの建設ペースで、中国国内の洋上風力発電設備製造拠点の先頭を走っている。

 
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