2023年11月06日-11月10日
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中・米など28カ国、世界初のAIガバナンス宣言に署名

2023年11月09日

 第1回世界AI安全サミットがこのほど、英国のブレッチリーパークで開催された。開幕式では中国を含む28カ国が署名した「ブレッチリー宣言」が発表された。これは世界初のAIガバナンスに関する共同声明となった。

 AIの危機に対応するため、世界の主要国はこのほど、英国でAI安全サミットを開催した。中国科学技術部(省)の呉朝暉副部長もサミットの開幕式に出席し、講演を行った。中国や米国などの28カ国と欧州連合(EU)が共同で「ブレッチリー宣言」に署名し、AIモデルが人類の生存の脅威になる懸念に関心を寄せた。「人類がAIという新種の深刻な脅威に直面する中、世界は空前の団結を示した」と論じるメディアもあった。

 新華社によると、呉氏は講演で次のように述べた。「AIガバナンスは全人類の運命に関わるもので、世界各国が直面している共通課題だ。AIの発展において、人間本位と善への志向を積極的に推進し、技術的なリスク管理を強化するとともに、相互尊重と平等・互恵の原則に基づき、それぞれが協力してガバナンスへの参加を奨励し、AIグローバルガバナンスにおける発展途上国の代表性と発言権を強化し、スマートの溝とガバナンス能力の格差を持続的に埋めていくべきだ。中国は各国などと共にAIの安全なガバナンスについて、意思疎通と交流を強化し、普遍的に参加する国際機関と広い共通認識を持つガバナンスの枠組み形成を推進するために積極的に貢献する。グローバル発展イニシアティブ、グローバル安全保障イニシアティブ、グローバル文明イニシアティブを確実に実行に移し、AI技術が人類により多くの利益をもたらすよう促し、人類運命共同体を共に構築する」

 英国科学・イノベーション・技術省の情報によると、同サミットは約100人の各国政府関係者、AI企業代表者および専門家を招いた。米国や中国、日本、ドイツ、インドなどの20カ国以上の政府代表者および国連、経済協力開発機構、国際電気通信連合など複数の国際機関の代表者が出席した。

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