2023年11月13日-11月17日
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中国とINBAR、プラスチックから竹への置き換え行動計画を発表

2023年11月13日

 プラスチック汚染対策は現在、世界の環境ガバナンス分野のホットトピックになっている。

 中国政府と国際竹藤ネットワーク(INBAR)は7日、プラスチックから竹への置き換え世界行動計画(2023-2030)を発表した。構想を元に、発展戦略と計画にプラスチックから竹への置き換え要素を盛り込み、プラスチック汚染の減少を共に推進するよう、関連する国際機関や関係国に呼びかけている。新華社が伝えた。

 これは中国国家林業・草原局とINBARが同日共催した「第1回プラスチックから竹への置き換え国際シンポジウム」で明らかになった。

 同計画は、支援措置の制定を加速させ、科学研究水準の向上を促し、イノベーション分野の模索を奨励し、市場メカニズムの発展を推進するとの目標を打ち出した。具体的行動は次の通り。①竹を国際・地域レベルのプラスチック汚染対策やプラスチック製品代替の政策、戦略、法規、発展計画などの枠組みに盛り込み、プラスチックから竹への置き換え製品の使用を促すことを奨励する、②プラスチックから竹への置き換え製品の生産転化や同製品の開発・研究を強化し、製品応用の多様化を推進する、③竹の品種の選択・栽培と拠点栽培を支援し、竹材倉庫保管や輸送体制を構築または最適化し、竹材の効率的な生産を促し、原材料の持続可能な供給を強化する、④プラスチックから竹への置き換え製品に関する統一的な国際標準体制の制定を支援し、国家標準、認証規則、標識の策定を奨励し、製品の質を保証して消費者の信頼を高める。

 中国国家林業草原局の関志鴎局長はシンポジウムで「同局は関係部門と共にプラスチックから竹への置き換えについて、自薦による公募プロジェクトの実施を推進し、置き換え技術のボトルネックを打破するとともに、主要産地における大規模経営主体の育成、専門的な技術サービスチームの構築を支援し、産業の健全な発展を推進する。さらに国際協力を強化し、置き換え行動を推進する共同力を形成する」と語った。

 
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