中国の第40次南極科学観測任務を遂行中の極地科学観測砕氷船「雪竜2号」で7日、「南極大学」分校の開講式が行われた。「雪竜号」でも同日、「南極大学」本校が開講した。新華社が伝えた。
「雪竜2号」の南極大学分校の校長を務める第40次南極科学観測隊サブリーダーの魏福海氏は開講式で、「南極大学の開設は中国の南極科学観測の伝統だ。観測隊は各業界の一流人材を集めている。南極大学は彼らを招き、航海中に専門知識、政治・歴史、実用技能を含む授業を実施する。南極の科学知識の習得と南極文化の発信が目的だ」と語った。
今回は「雪竜号」に南極大学の本校が設けられ、第40次南極科学観測隊リーダーを務める首席科学者の張北辰氏が校長に就いた。開講期間の終了時に出席率が基準に達した隊員は、記念的意義を持つ「卒業証書」を授与される。
中国第40次南極科学観測は自然資源部(省)が実施した南極観測任務で、「雪竜号」「雪竜2号」のほか、貨物船「天恵」が任務に加わった。観測隊は11月1日に上海を出航、今回の観測では新たな観測所の建設が最も大きな注目点となっている。