2023年世界インターネット大会烏鎮サミットが8~10日、中国浙江省桐郷市烏鎮鎮浙で開かれた。10年目に当たる今年は、「開放、イノベーション、セキュリティ、持続可能」が出席したIT企業責任者が認める重要なキーワードとなった。中国新聞網が伝えた。
アリババグループの呉泳銘CEO(最高経営責任者)は「烏鎮の10年間、中国のデジタル経済の発展は誰が見ても明らかだ。今年のインターネット大会が打ち出した『よりあまねく恩恵が及び繁栄するサイバー空間の構築』『より平等で包容的なサイバー空間の構築』などの提案は、開放的な科学技術プラットフォーマーを目指すわれわれの自信をさらに深めた。われわれは安定的で効率的なAI(人工知能)基礎サービス体制と開放的で繁栄したAIエコシステムを持続的に構築し、各業界のAIイノベーション・トランスフォーメーションを推進し、より多くの中小企業と開発者が、より低コストで効率的にイノベーションに取り組めるようサポートする」と語った。
知乎の創業者である周源氏は「ネット企業であるわれわれは、世界インターネット大会で、すべての同業者がイノベーションで発展・進歩を推進しているという強い印象を受けた。われわれはすべての技術イノベーションを社会の包容性、強靱性を推進する力にし、そして恩恵を広く享受できるよう努力する。イノベーションは近年、生活と仕事の各方面で影響力を強めている」と語った。
360グループ創業者の周鴻禕氏は、世界インターネット大会では数年にわたり「セキュリティ」の話題が注目されているが、今年の大会の開幕式で打ち出された「セキュリティの苦境からの脱却」は時代の課題であるとの認識を示した。
周氏は「安全を中国のデジタル化戦略の基礎とし、中国や世界経済の質の高い発展の重要な支えにすべきだ。われわれはセキュリティをデジタル化の新型インフラと公共サービスプラットフォームに発展させ、産業のデジタル化の質の高い発展をサポートする現代生産型サービス業にすることで、デジタルセキュリティの恩恵を広く享受させ、サイバー強国とデジタル中国の建設を支える」と語った。
テンセント(騰訊)の郭凱天上級副総裁は、今年の世界インターネット大会開幕式における「インターネットは発展を推進する新たな原動力、セキュリティを守る新たな領域、文明の相互学習の新たなプラットフォームとなっている」という表現に深い感銘を受けたと述べ、「ネット企業として鼓舞されるもので、大きな責任も感じている。われわれは今後、実体経済をサポートし、科学技術と文化の融合・共生を堅持し、社会的な価値のイノベーションを推進し、質の高い発展に融合するとともに、最終的に人、環境、社会の持続可能な発展を後押しする」と語った。