中国が独自の知的財産権を持つ18メガワット(MW)直接駆動方式洋上風力発電ユニットが10日、福建省にある東方電気風電(福建)有限公司の生産拠点でラインオフした。新華網が伝えた。
洋上I類風速エリア向けに開発された18MW直接駆動方式洋上風力発電ユニットは、基幹部品であるブレードや発電機、変流器、変圧器などが完全国産化されており、風力発電産業チェーン全体の協同発展と技術の進歩を推進している。全国産業化集積型デュアル駆動可変ピッチシステムを採用しており、超大型風力発電ユニットの可変ピッチ伝動の機械的負荷を効果的に改善し、使用寿命を延長する。
東方電気風電有限公司の葛紅兵総経理は「18MW直接駆動方式洋上風力発電ユニットは発電量が多く、運営・メンテナンスが比較的簡単で、深海・遠洋で大規模に推進・導入される。これは国のエネルギートランスフォーメーションに寄与するわれわれの新たなブレイクスルーだ」と述べた。
18MW直接駆動方式洋上風力発電ユニットのブレードは直径260メートル。発電機のハブの中心の高さは160メートルで、53階建てのマンションに相当する。受風面積は5万3000平方メートル以上で、標準的なサッカーコート7.5面分に相当する。フル発電中には1回転で38キロワット時(kWh)を発電できる。毎秒10メートルの風速下で、ユニット1基当たり年間7200万kWhのクリーン電力を出力し、4万世帯の年間電力消費量を満たす。これにより、標準炭消費を2万トン以上、二酸化炭素排出を5万5000トン以上削減できる。