人工知能(AI)技術の発展に伴い、AIツールが人々の生活シーンに入り始めている。最近行われたAIツールの利用に関するアンケート調査によると、回答者の84.88%が「AIツールを使ったことがある」と答え、うち16.30%が「よく使う」、57.49%が「たまに使う」とし、「ほぼ使わない」は19.43%だった。調査の有効回答数は7055件だった。
曁南大学の張航さんは、英語の論文から一部を抜き出し、AIツールとのダイアログボックスに貼り付け、「この文の要点を中国語で簡単にまとめてください」という指示を出した。5秒後にはAIツールが中国語の要約文章を返してきた。張さんはこの方法を使うことで、授業前の予習を手早く済ませるようになった。AIツールを利用する前は、翻訳ソフトを使って英文の文献を読む速度を上げようとしたが、ソフトの訳文は読みづらく、直接原文を読むよりも時間がかかっていた。AIツールは張さんの「秘書」にもなり、外国の友人にメールを出す場合、「秘書」が添削や文法のミスを手直ししてくれるという。
江蘇省の大学でメディアを専攻する李思清さん(仮名)は「AIツールがもたらした変化が自分の回りで実際に起こっている。ますます多くの友人がAIツールを学習のサポートに使うようになり、AIツールはみんなの学習モデルを変えつつある。私の大学のカリキュラムも技術の動向にしっかりと目を向けている。例えば、デザインの授業では教師からAIツールを使うように言われているし、生成AIを使った創作コンテストにも出るよう勧められている」と語った。
調査でAIツールをどのように使っているかを質問したところ、資料検索(61.30%)や翻訳(58.31%)、文章を書く(45.75%)が多く、他に計算(28.21%)や表作成(17.49%)、画像の作成・修正(26.36%)、音声映像コンテンツ生成(24.28%)、プレゼンテーション資料作成(24.83%)などが挙がった。また、回答者の77.51%が「AIツールは作業や学習の効率をある程度高めることができる」との見方を示した。
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