第21回広州モーターショーが開幕　新エネ車が主役

2023年11月24日

　中国広東省広州市の中国進出口商品交易会展館で17日、第21回広州国際汽車展覧会（広州モーターショー）が開幕した。22万平方メートルの会場に計1132台が展示された。

　同モーターショーは中国で今年最後に行われる国際的なモーターショーで、自動車メーカーや来場者の関心が非常に高く、世界の主要メーカーが主力の新製品を手に相次いで出展している。今回は世界初披露の車が59台、コンセプトカーが20台、新エネルギー車が469台、それぞれ展示された。

　新エネ車は今回もモーターショーの主役となった。会場を見ると、華為（ファーウェイ）の鴻蒙智行（HIMA）と理想汽車のブースに多くの人が集まっていた。

　長年モーターショーに注目している来場者は「時代は変わった」と感慨深げに語り、「初期の広州モーターショーは、海外ブランド、とりわけ高級車ブランドに大勢の来場者が注目していたが、今回のモーターショーでは、中国の新エネ車ブランドに注目する人の方が多い」と述べた。

　広州モーターショーは毎年、新車を披露する重要な舞台になっている。今回は初披露される車の数と展示台数が前回を大きく上回った。ショーに登場した複数のモデルが来年上半期に引き渡され、自動車市場の供給がさらに豊かになる。

　中国国際貿易促進委員会自動車業界委員会の王侠会長は「2024年の自動車市場を見通すと、引き続き慎重かつ楽観的な見方ができる。経済の安定・消費を促進する政策の効果が徐々に顕在化し、消費への信頼感も徐々に回復しており、中国の自動車市場はこれから新たな上昇期を迎えるとみられる。来年は新エネ車と輸出が成長を続けるが、上昇幅は縮小する可能性がある」と述べた。

広州モーターショーで披露された理想汽車の「MEGA」

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