2023年11月27日-11月30日
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中国で開発進む洋上発電設備

2023年11月29日

 中国初の半潜水型洋上太陽光発電プラットフォームが22日、山東省煙台市の沖合で稼働した。海のクリーンエネルギー開発拡大に伴い、中国では洋上プロジェクト設備の開発が次々に新たな進展を遂げている。

 発電プラットフォームは4つの浮体が四角形に配置されており、設備容量は400キロワット(kW)に達する。波高6.5メートル、風速毎秒34メートル、潮位差4.6メートルの条件を満たした広い海域で安全に稼働することができる。この半潜水型設備はモデルプロジェクトであり、電力は付近の海域にある洋上科学研究拠点に供給される。中国の洋上太陽光発電の開発条件を満たした海域面積は71万平方キロあり、試算では最大設備容量は70ギガワット(GW)を超える。また、海面では陸地よりも太陽光の屈折率が高くなるという。

 洋上風力発電は洋上太陽光発電よりもさらに速いペースで発展している。次々と着工する洋上風力発電プロジェクトは、風力発電設備の設置、稼働・維持管理など、設備に対する大量のニーズをもたらした。こうした中で、洋上風力発電関連の船舶もすでに引き渡しのピークを迎えている。

 中国船舶工業産業協会の統計によると、今年第1~3四半期(1~9月)に洋上風力発電関連船舶の引き渡しがピークを迎え、設備設置船だけで20隻が引き渡され、過去最多を更新した。受注状況を見ると、10月末現在、世界の造船所が受注した洋上風力発電設備設置船は37隻で、中国の造船所がうち9割に迫る33隻を受注している。

画像は人民網日本語版(CCTV提供)より

 
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