太原鋼鉄、燃料電池の重要材料の開発に成功

2023年11月30日

　中国山西省科学技術庁は27日、太原鋼鉄（集団）有限公司が燃料電池分野で、スーパー超高純度フェライト系TFC22-Xコネクタ材料を開発し、大量供給を実現したと明らかにした。これにより、中国国内の同分野の空白を埋め、燃料電池業界の重要戦略材料のボトルネックが解決された。科技日報が伝えた。

　中国の燃料電池業界は立ち上がりが比較的遅かったため、現在も依然として初期の模索段階にあり、産業化の発展には依然として多くの課題が残されている。中でも、燃料電池スタックコネクタ材料は、最も重要な戦略的材料となっている。

　重要戦略材料のボトルネックを解消するため、研究開発チームは特殊元素の含有量を正確に制御する重要技術のブレイクスルーを果たし、高特殊ステンレス鋼の冶金の難題を解決した。また、一連の靱性制御のための変形レジーム、加熱・冷却技術を開発し、高クロムフェライトステンレス鋼の安定生産を実現し、シリーズ製品の熱処理および酸洗い技術の難題を解決し、製品の性能と表面の品質が安定的に制御されることを確保した。