中国福建省でこのほど、初の国家級洋上風力発電研究・試験・検査測定基地が着工した。同基地は完成後、大出力・フルスケール地上試験プラットフォームの空白を埋め、中国の洋上風力発電設備の研究と試験・検証能力をさらに高める。科技日報が伝えた。
同基地は国家第14次五カ年計画（2021～25年）の重要プロジェクトで、再生可能エネルギー系統接続全国重点実験室の重要構成部分となっており、陸上検査測定センターと試験風力発電所の2つが含まれる。福建省福清市江陰産業パーク内に位置し、江陰港埠頭に近く、三峡風力発電産業パークに隣接する。試験風力発電所は6カ所の陸上試験装置スペースと20～40カ所の海上試験スペースの建設が計画されており、第1弾である20カ所の海上試験スペースは福建省長楽区沖に建設される。
同基地は完成後、最新のIEC及び関連国家標準が定めるすべての洋上風力発電性能を網羅する試験・検証能力を形成する。試験プラットフォームの牽引能力、ロード能力、電力網シミュレーション能力など複数の技術指標は現在世界トップレベルであり、大規模風力発電機や最長規模のブレード試験、洋上風力発電機全周波数インピーダンススキャンなどの試験が実施できる。