2023年12月18日-12月22日
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超大直径シールドマシン「京浜同心号」が稼働

2023年12月18日

 京津冀城際鉄路投資有限公司によると、中国が独自開発した超大直径シールドマシン「京浜同心号」がこのほど天津浜海国際空港1号トンネル1号立坑から終点の2号立坑に向けて掘進を開始した。新華社が伝えた。

 同シールドマシンは全長135メートル、総重量約2800トン、掘削直径13.8メートル。掘削されるトンネルは高速鉄道の複線軌道用で、北京市と天津市浜海新区を結ぶ京浜都市間高速鉄道の天津浜海国際空港エリアを横断する1号トンネルの施工に用いられる。シールドトンネルは全長約2923メートルで、最大埋設深さは約29.82メートル。同シールドマシンは京津塘高速道路、津漢道路、北塘排水路、天津地下鉄2号線李明荘車両区間などの重要地点の地下を横断し、天津浜海国際空港駅に入る。

 地下の土質の粘性が高く、トンネルの掘削直径が大きいため、施工中に沈下が発生しやすく、施工者は複数の措置を講じてリスクに備えている。

 中鉄四局京浜鉄道4区間トンネル分部チーフエンジニアの李安氏は「作業員が一部区間で特殊な2種類のスラリーを同時に地層に注入すると、約20~30秒で泥が凝固する。これにより地表の沈下を抑え、施工の安全を保証する」と説明した。

 同分部サブチーフエンジニアの李然氏も「京浜同心号は大量の施工データによりディープラーニングを行い、より良い掘進制御パラメータを形成する。こうして地表の沈下を大幅に減らし、軸線制御の精度を大幅に高めることができる」と述べた。

 京浜都市間鉄道は「鉄道で京津冀(北京・天津・河北)を結ぶ」象徴的なプロジェクトで、1期プロジェクトは2022年に完成・開通しており、2期プロジェクトは22年11月着工。天津市内の北辰駅から東麗区と浜海新区を経由し、津秦高速鉄道浜海西駅と津濰高速鉄道浜海駅に接続する。完成後は北京・天津間の3本目の都市間ルートを形成し、地域鉄道ネットワークをさらに改善し、京津冀の協同発展を後押しする。

 
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