中国広東省深圳市宝安区で8日、美団ドローンによるフードデリバリーが始まった。ユーザーは予約する際にドローン配送を選ぶと、梱包後最速7分でドローンが着地エリアに到着する。科技日報が伝えた。
同区の「低空経済」が最近、市場で幅広い注目を集めている。国家発展改革委員会や科学技術部(省)などの7部門は共同で文書を出し、「深圳の総合改革試行イノベーションの措置と典型的な経験を広める」とした。その中の「低空経済発展の新メカニズムのイノベーション」の経験に関する具体的な手法には、ドローンを使った末端スマート配送や観光地ルート、バイオ製剤輸送サービスなどの試行事業支援が含まれた。
同区発展・改革局の関係者は「深圳は今年の政府活動報告で、低空経済の発展と低空経済中心地の建設を打ち出した。当区もこのほど『低空10条』など複数の奨励策を発表した。これらの実質的で力強い措置により、低空経済を社会・経済の発展を推進する新たな活力にする」と述べた。
美団ドローンは11月までに深圳で20本近くのドローン配送ルートを開設しており、累計配送注文数は約21万件に達している。
美団ドローンの関係者は、「われわれは都市低空無人配送ネットワークの構築に取り組んでいる。持続的な研究開発と模索により、都市中心エリアの配送における複雑な課題を適切に処理し、消費者に安全で質の高いドローン配送サービスを提供したい。将来的には深圳のより多くのエリアでの運営も実現したい」と語った。
