2024年01月09日-01月12日
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北京のPM2.5濃度、3年連続で基準満たす

2024年01月12日

 中国北京市生態環境局によると、2023年の同市の大気中に含まれる微小粒子状物質(PM2.5)、粗大粒子状物質(PM10)、二酸化窒素(NO2)、二酸化硫黄(SO2)の主要汚染物質の濃度が、国家大気品質二級基準を満たしたことがわかった。うち、PM2.5の年間平均濃度は1立方メートル当たり32マイクログラムで、3年連続で基準を満たした。人民網が報じた。

 23年の北京市のPM2.5濃度は「優良」の日が全体の9割を占めた。連続「優良」日数は最長192日間で、22年より20日長かった。2013年はわずか13日だったのが、約10年で大きく変化した。

 同市生態環境局大気環境処の李翔処長は「20年以上に及ぶ努力が功を奏し、北京市の大気環境改善に向けた各種措置の効果が継続的に表れ、大気中の主な汚染物質の濃度が長期にわたって減少傾向にある。2013年比では、23年のPM2.5の濃度は64.2%減、PM10は43.6%減、NO2は53.6%減、SO2は88.7%減となっており、大気の質は根本的に改善されている。社会、経済活動や拡散条件の水準が似ていた19年と比べても、2023年はPM2.5が23.8%減、PM10が10.3%減、NO2が29.7%減、SO2が25.0%減で全体的に改善傾向が続いている」と説明した。

 
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