2024年01月15日-01月19日
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チベットの高標高地域、太陽熱を利用した集中暖房を導入

2024年01月15日

 中国チベット自治区ナクチュ(那曲)市シェンザ(申扎)県はチベット北部の高原の奥地に位置する。県城(県政府所在地)の標高は約4700メートルで、冬はとても寒く、現地の人々は以前、牛糞炉で暖を取るしかなかった。2019年から太陽熱を利用した集中暖房が導入され、人々が暖かく冬を越せるようになるとともに、二酸化炭素の排出量も減少した。新華網が伝えた。

 申扎県城集中暖房プロジェクト太陽光集熱場にある約1万8000平方メートルの太陽光集熱パネルは、太陽追跡システムによって制御される。太陽の動きに伴って角度が調整され、集熱効率を高めることができる。7カ月間にわたる暖房供給シーズンでは、住民に24時間連続で暖房を提供している。

 同県では現在、地元住民の約8割を占める2900人以上がこの集中暖房を導入している。

 
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