中国重慶市林業局はこのほど、渡り鳥の移動保護ルート9本を画定した。画定範囲内では渡り鳥の移動期間中、捕獲などの生息や繁殖に対する妨害行為を禁止し、渡り鳥の保護をさらに強化する。新華社が伝えた。
同局によると、フェンスや網の設置、堰止め、樹木伐採、有毒・有害物質の排出、外来種の導入など、渡り鳥の生息や繁殖に対する妨害行為を、画定範囲内で厳しく規制する。
重慶市を経由する渡り鳥は、コウライアイサやアカハジロ、ユリカモメなど300 種以上存在する。同市ではここ数年、鳥類生息地の保護を持続的に強化し、鳥類相調査やエリア調査、コウライアイサ特別調査・モニタリングなどの活動を実施し、鳥類資源のデータを把握している。
渡り鳥の移動期間中、生態森林管理者やボランティアなどを活用し、重要移動ルートにある網や罠、毒入り餌などの違法捕獲道具を撤去し、渡り鳥個体群の安全を守るボランティアサービスを行っている。これまでに鳥類保護ボランティアチームを43チーム作り、鳥の巡回保護を200回以上実施しており、保護距離は3500キロに達している。
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