中国科学院大学の蘇剛教授、中国科学院物理研究所の項俊森博士、孫培傑研究員、中国科学院理論物理研究所の李偉研究員、北京航空航天大学の金文濤副教授らで構成される共同研究チームが長年の研究を経て、液体ヘリウムを使わない状況下で極低温冷却を実現する基礎研究において重要な進展を遂げ、実際の固体材料の中にスピンの超固体が存在する実験的証拠を発見した。研究成果はこのほど、国際的学術誌「ネイチャー」に掲載された。人民日報が伝えた。
研究チームの次の目標は、極低温の限界をさらに突破し、将来的に液体ヘリウムを使わない極低温冷却機を完成させることだ。極低温冷却機は量子コンピューターなどに絶対零度に近い極低温稼働環境を提供するほか、物性物理学や材料科学、深宇宙探査などの先端技術分野で広く応用できる。